毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

謎の指輪



ある人が勝負リングとして愛用している

肉厚のシルバーリングがあまりにも素敵で

私も大振りな指輪が欲しくなって

ちょこちょこ探していたら、

"詳細不明"という指輪を中古で見つけた。

お値段はというと、五百円(笑)

上記の勝負リングも同じ値段だったというし

これなら惜しげなく使えると思って

衝動買いしてしまった。


手元でしげしげと些細に眺めてみると

"詳細不明"なだけあって、実に不思議な代物。

お値段がお値段だけに、素人が見ても

これは売り物じゃないな、というレベル。


925と刻印されているが、銀製なのか怪しい。

ロウ付けにも失敗しており、繋ぎ目に亀裂が入っている。

ネイティブアメリカンを意識したような模様がついてはいるが、綺麗に入っておらずパッと見ただけでもバランスが良くない。

内側には作った人の名前が刻印されており

他にも"試し打ち"のような数字やアルファベットがたくさん入っていて、しかも下手くそ(笑)。


しばらく眺め回してあちこちに散見される作りの甘さを見つけていくうちに、これはおそらく誰かが練習で作った指輪だろうと思った。

あるいは、1日教室で作った物か?

どちらにしても売り物ではないな。


面白いじゃないか!

誰が作ったかは知らないが、完璧とは言えないながらも一生懸命さの跡が垣間見える指輪を、なんの縁なのか私が買ったんだ。

作った人はそんなこと思いもしないだろう。

大事に愛用しよう。

そして、もしいつかシルバー作家となったこの人の作品に出会えたら素敵。