毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

古紙で蟻塚



自宅から徒歩20分ほどの距離に

古紙回収場が出来たので

晩御飯を済ませると

背中に背負えるだけの古紙を

リュックに詰めて出しに通った。


そこにはポイントカードがあって

古紙を出すと一キロにつき一円が

カードに貯まる。

100ポイントになると

市内のスーパーで使える100円券が出る。


食後の運動としては往復40分というのは

ちょうど良い距離だったから

私は毎日せっせと通った。


ある日、いつものように古紙を出すと

なにやら盛大な音楽が鳴り

100円券が出てきた。


おー、とうとうもらえた!


ということは、総計で100キロもの古紙を

ここに運んだということだ。

つまり、うちには100キロもの不必要な古紙が

死蔵されていたということか。


その約"お相撲さん一人分"もの古紙を

家に運び入れたのは、他でもない自分だ。

コツコツと少しずつ待ち帰り

いつのまにか100キロになっていたのだ。

なんだかしみじみ感慨深い。


単行本、文庫本、雑誌、包装紙、新聞、チラシ、

パンフレット、書類、紙袋、紙箱…


それらは分散して部屋に溜め込まれていたので

一見そこまでの量には感じられない。

現に、処分したあとも部屋が片付いたように見えない。

収納が沢山ある日本家屋恐るべし。



その後も"夜散歩"は続き

結局100円券を3枚もらえた。

つまり、私は知らず知らずのうちに

300キロもの古紙を家に持ち帰り

溜め込み、紙の蟻塚を築いていたのだ。

恐ろしや〜