毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

経年変化倶楽部



経年変化をただただ愛でる、


「経年変化倶楽部」へようこそ(笑)


ご興味のない方は


ここでさよならでお願いします




✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎




寝る前のひととき

指からいつも着けてるリングを外し

しげしげとためつすがめつ眺める。

毎日見てるからそこまで急激な変化はないけど

小さな傷やへこみを一つ一つ見るのが

とても楽しい。


興味のない人が見れば

そんな傷だらけのリングを眺めて

何が楽しいの?

と言うだろう。


しかし、経年変化という楽しみを知ると

小さな指輪といえどもそこに現れる変化が

見ていて飽きないのだ。

決してただの"傷だらけ"ではない。


鏡面加工にしろ艶消し加工にしろ

最初はまっさらで新品の輝きがある。

それが日々身につけるうちに

小さな傷やぶつけた跡などが出来てくる。


ピッカピカの鏡面加工はいつしか

無数の傷で曇ってくるし

艶消し加工は逆に艶消しが取れて

ピカピカと光ってくる。


次第に鏡面も艶消しもほぼ同じように

"傷だらけの指輪"となって

最初がどうだったかわからなくなる。


そこからは曇ったりピカピカになったりを

交互に繰り返し、そして何年も経つと

ぬめっとした独特の艶が出てくる。

経年変化愛好家はそれを"照り"と呼ぶ。

ここに辿り着くまでがとにかく長い。

本当に気の長い楽しみなんだけど、

この"照り"がとにかくたまらないのですよ。

だからこそ、近道が存在しない分

そうなる日を楽しみに、

1日の終わりに眺めては

うへへへ(๑˃̵ᴗ˂̵)◉

とやっているわけですな。


この経年変化を楽しめるのは鍛造リングだけで、

鋳造だと何年愛用しようがこの"照り"は

現れないのである。(なぜだろう…不思議)