毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

あの人は今



定期的に母校から送られてくる会報を

チラッと斜め読みしていたら

校長先生が新しい人になっており

その顔写真にはなんとなく見覚えが

あるような、ないような…?


しばらくその白髪頭の校長先生の顔を

じっと眺めていたら、思い出した。

このひとは、私が1年生の時の

副担任だった先生だ。

その当時、先生は新卒の22歳だった

そして

「出来れば生徒と結婚したい」

と自己紹介をして、女子生徒から

だいひんしゅくを買った人だった。


あの時、若くてはつらつとしていた先生が

今や校長先生になっていたとは…

時の流れを感じる。


では、なぜすぐに先生と気がつかなかったのか

と言うと、頭が白くなっていたせいなのと

もう一つ、苗字が変わっていたからだ。


確か先生は生徒と結婚どころか

40近くなっても独身だったはず。

それでも、苗字が変わっているということは

結婚したということなのだろう。

(誰かの養子になった可能性もなくもないケド)


なんだか不思議な気持ち。


私は卒業してから実に色々あったし

あちこちを転々とし、

様々な体験をし、海外にも行った。

そうやって私が波乱万丈に生きてる間

この先生は同じ学校にずっといて

来る日も来る日もずっと教壇に立ち

何年も何年も決まり切った同じ日々を

繰り返していたのだ。

そしてまだ同じ学校に居続けている。


それを平穏な幸せというのかもしれない。