毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

遺骨ジュエリーへの疑問



遺骨ジュエリーなるものが登場して

もう30年以上経つのではないかと思う。


ペットや家族が亡くなった時

その人を偲ぶものを身につけたい

そう思うことは理解できる。


しかし、いかにも、といった

納骨ペンダントならいいけれど、




最近流行りの遺骨からダイヤモンドを作ったり



(遺骨に含まれる化学物質のため

遺骨ダイヤには色がつくのだという。

どんな色になるかには個人差があるとか)


金やプラチナのリングやペンダントに

遺骨を納めたり





綺麗なガラスに骨や灰を閉じ込めたり




そういうの、素敵だと思うし

私もつい欲しくなってしまうが

出来ればやめてほしいと思う。


なぜなら、

それと分からないような

デザイン性の高いものは

いつか中古市場に出回る可能性が

あるのではないかと思うからだ。

いや、もうすでに

出回っているのではと思う。


故人を偲んで身につけていた人が

そのまま手放さず、ご自身が亡くなる時

一緒に焼いてもらうのであれば

なんら問題はない。 

でもなかなかそうはいかないだろう。

なまじぱっと見が普通のアクセサリーだけに

落としたり盗まれたりもあるだろうし

その人が亡くなり、事情を知らない人が

形見として受け継ぐ場合だってあるだろう。

そうしたものは中古ショップへと

売られていくのではないか。

もちろん、遺骨ダイヤは人工石として売られるだろうが

それでも綺麗だからと買う人はいるだろう。


中に遺骨を封じ込めた指輪などは

どう見てもごく普通のファッションリング。

知らないで他人の遺骨を身につけている

なんてことになりかねない。


ガラスのペンダントにしても

まさか中の模様が遺骨だとは

言われなければ分からないだろう。


だったらいっそ

メダルに写真を焼き付けたり


写真からペンダントを作ってもらったり


こういうものを心のなぐさめとしたほうが

よほど良いんじゃないかと思う。

愛する存在の体の一部ではないけれど

目で姿を確認できるのは悪くない。

これなら間違って中古市場に出回っても

そこまで害はないだろうし

所詮はただの金属片、溶かして別の物に

作り替えることも出来る。 


一時のおセンチで遺骨をいじるのは

故人への冒涜であると思うので

それはお墓に納めて、心の慰めは

別の形でと思う。


と、同時に

中古ジュエリーを買うときは

よーく、見極めねばと思う。