毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

SNSの縁



もうずっと前から

SNSで見知らぬ人と安易に繋がる怖さ

というのが声高に叫ばれていて

たしかにそれは一理あると思う。

が、

ちょっと素敵な話を見かけた。


ある時、タイムラインに流れてきた呟き


トピ主さんは若い頃、ふと見かけたブログを

ずっと読むようになったという。

それは医大を目指す受験生のブログで

内容がウイットに富んでおり

なんともいえない魅力があった、と。

そして、懸命に勉強して頑張る姿にうたれ

トピ主さんも夢を叶えるために

一生懸命頑張るようになった、と。

それから忙しくなったのかブログは途絶え

いつしかトピ主さんもそのブログのURLが

分からなくなり、時折思い出しながらも

見つけ出せなくなってしまったという。

月日は流れ、ある時たまたまテレビで

国境なき医師団(かどうかは分からないが)の

インタビューが流れてきて

そこで答えていた人こそが

かつて読んでいたブログの人だった。

とっさの出来事だったので、

名前を書き留めておくことが出来ず

あまり見かけない珍しい苗字だった

という印象だけで、お名前自体は

忘れてしまったという。

それでも、かつてブログを読んでいた人が

夢を叶えて医者となり、しかも海外で

ボランティア医師団に参加していた

ということが分かり嬉しかった、と、

そして自分(トピ主)もまた、夢が叶って

漫画家として生計を立てているのだ、と。


つぶやきには文字制限があるため

ここまでのお話は少しずつ細切れに分けて

書いてあったのだが、突然この長い一連の

呟きにコメントがついていた。


もしかして、この話に出てくるブロガーって

私のことではないでしょうか?

私は●●と言います。


トピ主さんのお返事は


その通りです!びっくりしました。

私はあなたのブログに励まされて

頑張って漫画家になることが出来ました。


すると、お医者さんが


実は私はあなたの漫画のファンです。

辺境の国に医療活動へ行った時

あなたの漫画を持って行き、大変な日々の中

心の拠り所にしていました。



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こんなことってあるんだろうか?

やらせじゃないよね?

鳥肌の立つような出来事を

リアルタイムで見守るのは

なんだか不思議な気持ちだった。


その後お二人は共同で本を出される

という運びとなったようだった。


いや、もう、すごいとしか言葉が出なかった。

一生懸命生きていたらこんなことも

時には起きたりするんだな。