とある神社の指守り(指環形お守り)は

色が変わって体調を知らせてくれる

という不思議現象で密かに人気があった。

もちろん、色が変わるということは

神社の方では特に謳っているわけでなく

実際に身につけていた人たちの体験から

クチコミで広まったものだ。

ところが、ある時から

色が変わらなくなった、と、

これまた身につけている人たち共通の声が

挙がるようになった。

形こそ指輪だが、アクセサリーではなく

あくまで"お守り"なので有効期限は一年、

そのため毎年古い物は納め

新しい指環を授かるのが基本である。　

色が変わらなくなった、というのは

ある年から授与されるようになった指環で

それまで身につけていた物が

突然変わらなくなった、というわけではないらしい。

この辺のことは私はそのお守りを実際に

見たことも受領したこともないので

伝え聞いただけなのだけど…

やはり皆さん、お守りなんだから

色が変わるのはあくまで"副産物"とはいえ

いざそのような現象が起きなくなると

古い指環をお返ししなければ良かった

と思われるようである。

実は私、この話を聞いた時

うーむ、そんな不思議な指輪があるのか。

それはぜひとも手に入れたいものだ。

と、お守りが欲しいというより

体調で色が変わる不思議現象に惹かれて

そのお守りを授かる神社への

行き方を調べたりしたのであった。

(もう色が変わらなくなったと言われていても

そんなの持ってみなければ分からないじゃないか)

ところが…

ある日、ふと目に留まった

手作りアクセサリーのお店に

"体調で色が変わる指輪"というのが

置いてあるではないか！！

これだよ、これ！

まさにこれ！！！

その店の説明によると

指輪は銅で出来ていて、

肌身離さず身につけていると

体調により刻々と色が変化する、とのこと。

この現象を利用して、医療機関でも

使われているのだとか。

ユーレイの正体見たりて枯れ尾花(^◇^;)

なるほど。

体調で色の変わると噂の

神社の指守りは、おそらく

以前は銅で出来ていたのだろう。

しかし、昨今の銅の価格高騰で、

指環の素材に銅を使えなくなったか

混ぜ物をするようになったのでは？

だから色も変わらなくなった。

あくまで推測だけど。

これとは別に

"体調で色の変わる天然石"を使ったお守りも

見つけてしまったのだけど、

それについてはまた書くかも

(あるいは書かないかも)