毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

ピコラピコラ


小学生の六年間


「小学●年生」という雑誌を読んでいて


そこで連載されていた


パンクポンクという漫画が好きだった。




パンクという名前のうさぎは

子供と同じくらいの大きさで

言葉も話せる。

絵柄も可愛らしいし

キャラクターが生き生きしていて

まるで本当に動いてるみたい。


この連載も面白く読んではいたが、

同じ作者の「ピコラピコラ」という

大きなインコの漫画も大好きで

単行本を2冊持っている。

2冊しか持ってないのは

他にも欲しい漫画が沢山あり

子供の限られたお小遣いでは

あれもこれも買えなかったからだ。




中身はいわゆるギャグ漫画である。


ある日、飛んできた巨大なインコ(ピコラ)を

コミィという女の子が拾って共に暮らすようになり、

そのドタバタな日常を面白可笑しく描いている。

これは当時作者がインコを飼っていて

そのインコが自分と同じくらい大きかったらなあ

という願望から描いた漫画なのだそうだ。


そして、

コミィは両親が仕事で海外に行っており

一人暮らしをしているのだが

これがイギリス風のこじんまりした洋館で

暖炉があったりする。

ボーイフレンドはルネという13才の男の子。

近所にはおばさんが住んでいる。

小学生(推定)が一人暮らし?

なぜおばさんと暮らさないのか?

コミィってどこの国の人?

などツッコミどころ満載(笑)


大人になってこの漫画を全巻

揃えなかったことが後悔され

改めて読んでみたいと思うようになり

探してみると既に絶版。

フリマサイトやオークションサイトで

見かけることはあっても大抵は

一万円近くするのでとても買えない。


ちなみに、この漫画は

石田ゆり子さんのエッセイにも出てくる。 

(そういえば大きなインコの出てくる漫画が

あったっけ、と思って全巻買い集めて

読んだら面白かった!という内容)

さすが芸能人、

どこ探してもなかなか見つからない本なのに

いともあっさり全巻揃えるって

どういう手を使ったんだろう?









特に最終巻の7巻目は

出版社がそれまでとは別の所なのもあり

幻と言われていて中古すら入手困難だった。



しかし…



この度、念願叶って

とうとう7巻を読むことが出来た。


時折利用している漫画サイトで

販売されているのを見つけたのだ。

これまでにもそのサイトでちょこちょこと

検索をかけてはいたが取り扱いがなく

ほとんど諦めていたのに、

今日見たら入荷していたのだ。

目を疑う、とはまさにこのこと。

ずっと探していたくせに

いざ見つかると信じられなくて

ボー然としてしまうものだ。


復刊ドットコムというところは

リクエストが多いものを復刊してくれるのだが

以前そこでピコラピコラも復刊された。

しかし、お値段が15000円だったので

どうしても買う気持ちになれず見送ったことを

ずっと後悔していた。


正直な話

電子書籍は好きじゃない。

読んだ気がしない。

でも、今度こそ見送ったら

後悔してもしきれないだろう。

これは最後のチャンスかもしれない。


そう思い、購入した。

お値段は一冊わずか500円Σ( ̄。 ̄ノ)ノ


本当に本当に

私にとっては奇跡の瞬間だった。


ずっと思い願うことは

何年、何十年かかっても叶うものだ。

少なくとも私はそう信じている。