抜歯を勧められていた母は

その治療をどこで受けるか散々迷い、

結局近所の歯科医院を選んだ。

そこの歯科医は抜かないことで有名で

最初は母の歯も、

さすがにこれは抜く

と宣言していたのだが

結局、ギリギリの深いところまで削り

なんとか温存して治療してくれた、とのこと。

しかも保険診察だったので

治療費も安く済んだようだ。

保険内診察なのでおそらくまた下から

虫歯になるであろうと思われるし

これが最後の治療となり

次はもう確実に抜歯となるだろう。

母は自分の年からいって

寿命の方が先に尽きるだろうと

計算したようだ。

私も本人が決めたのだからそれでいいと思う。

歯医者さんも患者がインプラントを選択しないと

儲けが少ないから母のことも

困った患者だと思ってることだろうが

とにかく精一杯のことをしてくれたと思う。

母の経過を聞きながら

保険内診察でもここまでやってもらえるのか

と歯科医療の進歩を感じた。

私が今自由診察で使ってもらっている

歯科素材や薬や器具も、きっとそのうち

保険適用になる日が来るだろう。

心からそうなるように願う。