毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

無から有へ


ある人が

ネットショッピングで溜まったポイントは

金貨と交換すると良い、と

お勧めされていたので

なるほどと思って調べてみた。


私が調べた範囲では

1番安い金貨は1gで2万近かった。

今は金価格が高騰しているため

わずか1gといえども気軽に買えるお値段

とはいえない。

もう少し金相場が下がれば

また変わってくるとは思うけれど

このお値段では手が出ない。

それに、二万円分のポイントを貯めるのは

私には難しい。

一年とか二年かければ貯められるかもしれないが

ポイントには使用期限があるので

コツコツと貯めていくというわけにはいかないのだ。


ところで、最近またこのポイントについて

新たな発見があった。

(今更な話かもしれないけれど、

こちとら"原始人"なのでご容赦ください)


普通はポイントを使って買い物をすると

使ったポイント分を引いた金額に

新しいポイントがつく。


つまり、

千円のものを買うと10ポイントつくとした時

700円分をポイントで支払い

残りの300円を現金で払うと

ポイントがつくのは300円分だけなので

もらえるのは3ポイント、ということになる。

全額ポイントで支払えば

新しいポイントは全く付かない。


ところが、月に一度だけ

ポイントで買い物をしてもポイントがもらえる

という日があるのだ。

知らなかった…


この日だけは千円の物を現金300円

ポイント700円で払ったとしても

10ポイントもらえる。

全額ポイントで払ったとしても

10ポイントつく。


なんかこれすごくない?

と、原始人は思った。

正直頭が混乱した。

ポイント利用ということは

手持ちのお金を使わなかったということ

それなのにポイントがもらえる?

そんなのあり?


これってつまり、無から有を生む

ということよね?


買い物をしてもらえるポイントというのは

店側のサービスであり、わかりやすくいえば

"値引き"みたいなものだ。

その場で値引きはしてもらえないが

次回お買い物をする時に値引きになる。

ここまでは分かる。

が、ポイントにポイントが付くっていうのが

どうも不思議でならない。

サービスでもらったものなのに

さらにサービスが加算されるって

おまけにおまけがついてきた

というイメージで原始人の理解を

遥かに超えるシステムだ。


もし、二万円分のポイントを貯めたとして

それで1gの金貨と交換すると

その金貨は将来値上がりして"利子"を

生むかもしれない。

しかも、ポイントにポイントがつく日に

交換すれば、数百円のポイントがもらえる。

無は有を生み出し、さらに利益まで

生んでいくという循環すら起きるではないか。


そう考えるとうまい話だなと思う。

しかし、そこには必ず代償があるに違いない。

ただより高いものはない。

僅かなポイント、僅かな利益

それらと引き換えに私たちが払っているものは

一体何だろう?