毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

心に刻む


私が整体を習い始めたのは2月だった。

秋に開講予定が延びに延びて

2月という中途半端な時期のスタートだった。



その時のクラスメイトに

介護職の方がいて、なんと遠路はるばる

新幹線で通学していた。

格安で乗る方法がある、とのことで

そこまでお金がかかるわけじゃない

と笑っていたが、それにしても

その熱意はすごいと思った。


その人が1番最初の自己紹介の時

"仕事で沢山のお年寄りのお世話をしているが

皆さん本当に辛そうで、1番楽になるのが

亡くなる時で、それはあんまりだと思った。

だから自分が整体を学んで皆さんが

生きてるうちに楽にしてあげたい"

というようなことをお話された。

私はそれを聞いて泣きそうになった。

そして、この言葉を整体に携わる限り

絶対に忘れずにいようと思った。


無事に卒業して何年も経つ。

幸い、これまでこの言葉を忘れたことは

おそらく一瞬たりともない。

そして2月を迎えると

あの日のクラスメイトの言葉を

改めて思い出して気持ちを新たにする。


亡くなる時にようやく楽になるんじゃなくて

今すぐ楽になれるように

私はこの身を、この両手を、使いたい。