ジュエリー好きの履歴書
物心ついた時にはもうキラキラしたものが大好きで、キャラメルのおまけの指輪とかおもちゃのアクセサリーセットや誕生日に買ってもらった可愛いブローチなど日替わりで身に付けて得意になっていた。
中学生になると雑貨屋でメッキのアクセサリーを友人とお揃いで買ったりしてこっそり制服の下につけたりしていた。
本格的なジュエリーを買ったのは19才の時。
厄除けにダイヤを身につけると良いときいて小さなファッションリングを買った。
正直なところ厄除けにかこつけただけで、それを言い訳に自分には分不相応と思っていたジュエリーを身に付けてみたかっただけのこと(笑)
そこから社会人一年生の時、働き始めてすぐに先輩から貯金よりジュエリーを買った方が良いと言われて少しずつ集めるようになった。
身に付けて楽しむだけでなく、貴金属として換金出来る、ジュエリーは綺麗なだけでなく財産でもあるのだとそのとき知った。
ただ、時が戻せるならあの時の自分に言いたい。
買うなら地金ジュエリーにしろ!
当時の私は見た目の可愛らしさに惹かれて小さな石のついた華奢な指輪を買い集めていた。
出来るだけ色々な石が欲しいと思って、アクアマリン、アメジスト、サファイア…どれもこれも薄いペラペラの台座に収まった胡麻粒みたいな石を片端から買っていった。
しかも宝石も金属も腐るもんじゃなし、一生もんだと思っていたから死ぬまで使えてお得だとすら思っていた。
月日は流れ、ある日ふと自分の手に目がいき、華奢なリングが似合っていない事を発見した。
おまけに鏡で見たら小粒な石のついたネックレスが似合わないだけでなくチャチなおもちゃに見えた。
私がかつて一生ものと信じて買い集めたジュエリーは年齢を重ねたらどれもこれも全く似合わなくなっていたのだった。
あー、ばかばかばか
1つ三万のもの10個持つなら三十万のもの一個が良かった。
あるいは1つ三万で金貨かチェーンかプレーンリングか買い集めていたら購入時の何倍もの値段で売ることも出来たのに。
実際、私の友人は20代の時からそういう買い方をして、時々売ってかなり得をしていた。宝石もちゃんと値段のつく大粒な物を買っていた。華奢なリングなどは細工の凝った物を選び、今ではもう作られていないかいても高価になっているものばかり選んでいる。
あ〜、この人にもう少し早く出会いたかった!
私のコレクションは石にも価値はなく、地金もペラペラで売ってもいくらにもならない。似合えば良いがそうではないので身につけることも出来ない。
しばらく悩んだ末に、それらを集めて金の指輪とプラチナの印代リングを作ってもらった。
どちらも今の私に似合うし、重さがあるのでちゃんと換金も出来るレベルだ。(この二つの指輪を作るために使った指輪の総計と加工賃を考えたらゾッとするけれど…)
このリフォームがいたく気に入ったので、さらにくだんの厄除けリングを下取りに出し、純金でピンキーリングを作ってもらった。
目下これは宝物として肌身離さず着けている。
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