毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

後悔してもしきれない


友人のお父様が亡くなった。


その知らせを聞いて


深い後悔に苛まれている。


友人のお父様は今はもう数が少なくなった

一級時計技師で、機械式時計が好きな私は

一度お目にかかりたいとずっと思ってきた。

全国から同じような機械式時計愛好家が来て

お父様と話し込んでいかれるという話だったし

いつも"おいでよ"と誘われてもいた。

ところが、気軽に行ける距離ではなく

もし行こうとすれば朝5時に家を出ても

着くのはその日の22時頃という

とんでもない遠さ、交通費もかなりかかる。

そんなこんなでいつかいつかと言いながら

とうとうお会いしないまま

このようなことになってしまった。


こんな時、改めて思う。


私たちは有限の時を生きているのだ、と。


いつか、と思うなら、今だ。

でなければ永遠に機会を失い後悔するだろう。


会いたい人がいるなら

今すぐ会いに行かなくちゃ。

やりたいことは今すぐやらなくちゃ。

行きたい場所は、先立つものがないとか

時間が出来たら、なんて言い訳してないで

すぐに行かないと何が起こるかわからない。

実際、"いつか行きたい"と願っていた

ステンドグラスの美しい教会は火事で焼け落ちた。


"いつか"は魔法の言葉

意思があるように聞こえるし

それでいて現状維持の言い訳にもなる。


今は無理だけどいつかそうしたい


そうやって言い訳して

本当に"いつか"叶えたことは

一体いくつあっただろう?

本気だった時には"いつか"なんて言わなかった。

何も言わず即実行した。


友人のお父様に会いたかったのは本当だったけれど

少しのお金を惜しんで取り返しのつかないことをしたと思う。

時間的にも経済的にも難しかったのも本当だけど

それでも、もし今しかないと分かっていたら

多分無理をしてでも会いに行っていたはず。


明日が必ずあるとは限らないない。

だから今を大切に、今を生きる。