毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

藤子不二雄Aさんお別れ会


先日、藤子不二雄A氏のお別れ会へ行った。


それを知ったのは開催日のわずか5日前。


知った瞬間、行きたい!と思った。


そのあと、


でも、遠いしな、行き方分からんし


歯医者も控えてるから体力温存したいし


と、出るわ出るわの行かない言い訳。


要は知らない場所に一人で行くのが


嫌だし怖いのだ。


でも、瞬間的に思った


行きたい!


というのが本心に違いない。



そう思いながらも当日まで何度も迷い


やはり行かないと決めかけたり


そして迎えたその日の朝


行こう!でないと一生後悔する!


そう思った。



電車を乗り継いで片道約2時間


会場はオークラホテル


5人ずつ並ぶよう誘導され


写真は撮ってもよいがSNS等への掲載はNG


との説明を受ける。


(しかし、皆さんバンバンあげてるけど…)


開場を待つ間、あちこちで読者の交流が


繰り広げられ、グッズを見せあったり


思い出を語り合ったり、ほのぼのした空気。


その後、予定より少し早く開場。


並んでいる5人ずつ、時間差で入場案内される。


入るとそこは藤子不二雄ワールド!


沢山のパネル、愛用品の展示


本人のお人形(等身大にしては少し小さめ?)






トキワ荘時代のお部屋の再現


仕事場の机(原稿のツリーも乗っていた)





笑うせぇるすまんのバー"魔の巣"もあった。


いつまで経っても誰も帰ろうとしない。


誰かが書いてたけど


"本人のご登場〜!"


となりそうな雰囲気。


そこからお部屋を1つ挟んで

(おそらく騒音対策のためだろう)


次の間へ行くと献花台があった。


大きな安孫子さんの写真が飾られ


周りには香りの良い白い花が取り巻いていた。



*各お写真は公式に発表されたものです



私もその香りの良い花を一輪


手向けさせていただいた。


頭の中が真っ白になって


なんの言葉も浮かんでこない。


ただ手を合わせて、ずっとこのまま


遺影の前にいたいような気持ちだった。


何かお別れの言葉を、と思うが


浮かぶのは涙ばかり。


ありがとうございます、とだけ


言えたのかな?


泣くな泣くな、と自分を諌めるのに必死で


あの瞬間をよく思い出せない。


帰り際までホテルが至れり尽せりの対応を


してくださるのもあって、それにお礼を言ったり


返事をしたりしなければならないのもあって


とにかく泣くのを堪えるのに必死だった。




私は安孫子先生に沢山手紙を書いた。


そして安孫子先生から何度も


年賀状をいただいた。


子供の頃から藤子漫画を読んで育った私には


漫画の神様は手塚治虫じゃなくて


藤子不二雄のお二人だった。







あんなに迷ったのに


やはり行けて良かった。



私の神様、さようなら


どうぞ安らかに


そして"君の僕"で"僕の君"だった


藤本さんとあちらで再会出来ていますように