専門医の歯科治療2回目

前回五分五分と言われた私の歯は

2回目にして三分七分と

少し分が悪くなった。

初診の時、ほぼダメだろうけど

私がショックを受けないよう五分五分と

言ってくださったのだろうと

内心思っていたので

それでもまだ三分とはいえ望みがあると分かり

少し泣いた。(先生はさりげなく目をそらして

見なかったフリをしてくださっていた)

普通なら諦めてもらうんです。

でも、出来るだけ希望に沿ってあげたいから。

やるだけやってみるので、これでダメなら

諦めてくださいね。

そう言われて私は先生を拝んだ。

ありがとうございます！

先生がそこまでしてくださるなら

もう思い残すことないです。

と言うと、先生は

じゃあ、頑張るか！

と笑ってくださる。

実は、後から分かったのだが

この先生、この分野の専門医としては

おそらく日本最高峰、らしい。

無理矢理こじ開けた自費診察の扉だったが

まさかこんな方に巡り会えるとは。

もちろん、専門歯科なので、

他の処置はやってもらえない。

それに、他の治療には

それぞれにまた別のエキスパート歯科医が

いらっしゃる。

調べれば調べるほど奥が深い。

さて、今回は歯そのものではなく、

ダメになりかけた歯の所に

肉芽が育ってきているということで

それを切り取るという小さな手術だった。

人体の神秘だなあ、と思う。

こうやって悪い歯を肉がくるんで守ろうと

変化を起こすなんて身体ってすごい。

そして、こんな体験できるなんて

夢みたい。

諦めていたら近所の歯医者で抜かれて

それで終わっていただろうから。

これからどうなるのかはわからないけれど

こうしていると自分の体に向き合ってる

という感じがすごくする。

痛いし辛いことも多いしお金も行くたびに

万単位でかかってしまうけれど

この経験を楽しみたいと思う。