毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

お別れ会


6月というのに

うだるような暑さを通り越して

焦げるようなとんでもない暑さ


そんな中、知人のお別れ会へ行った


こんな熱波の吹き荒れる真っ昼間に

電車を延々と乗り継いで出かけるなんて

狂気の沙汰としか思えないが

事情が事情なだけに日にちを選べるはずもなく

行かないわけにもいかないのであれば

なんとしても行くしかないのである


ゴトンゴトン

電車に揺られながら故人との思い出に浸る


少しずつ少しずつ

ご縁のあった方々がいなくなっていく


切ない


人生はなんと短いのだろう


片道約二時間

ほとんど立ちっぱなし

乗り換え3回


会場にたどり着いた時は

もう既に疲れ切っていた


中に入ると既にあちこちから

すすり泣きが始まっている


白い花で埋め尽くされて

やさしいかすかな芳香に満たされた空間に

故人が大好きだったプレスリーの歌が

静かに流れている


遺影の横ではスライドショー

ずっと昔の写真、比較的最近の写真

親交のあった方々との記念写真…

感慨深く見つめていると

やがてプツンとスライドが途絶え

切り替わった画面に

故人がビデオで現れた


こんにちは!来てくれてありがとう!

また会おうね!いい?OK?


そして画面は真っ暗に…


会場からは悲鳴のような泣き声


本当にまた会えそうで

でももう叶うわけなくて

こんなのズルい、と思った。

こんなことされたら

ずっと耐えていたのに泣いちゃうじゃないか


皆さんが思い思いに立ち話をしてる中

誰とも話さずスーッと通り抜け外に出る

私1人、まるで透明人間みたい



そこからまた電車に揺られて帰路につく



きちんとお別れが出来て良かった