旧正月
個人の感傷的な思い出話を
記録しておきたくて書いてますので
素通りしてください。
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今年は年中行事を大切にしようと決めたので
旧正月にはお餅を食べた。
数年前からベトナムとも縁を持つようになり
あちらは旧正月が一年で最大の行事なので
みんなで盛大に祝っている様子も知り
また私自身現地で肌で触れて感じて
伝統を重んじることの大事さも分かってきた。
祖父は長年お正月と旧正月にお餅をついてくれた。
祖母はこのために普段は使わないかまどに
火を入れて餅米を炊いた。
一体何臼分のお餅をついていたのだろうか?
自宅用と、あちこちに離れて暮らす子供達家族分をたった2人でついていた。
箱にぎっしり入って届くお餅は腰があって
伸びが良く、本当に美味しかった。
ある年、祖父はもう年だからお餅はつかない
と宣言した。
それ以降は市販のお餅を買うようになり
祖父のお餅がどこにもない至高の味だと知った。
それまでは美味しいとは思うものの
それはかまどで炊いたお米を杵と臼で
ついているからだろうと思っていて
特に有り難みもなくパクパクと食べ
旧正月にまた届くと
えー、またお餅ぃ〜ε-(´∀`; ) アキタヨ
なんて罰当たりなことを言ったりしてた。
祖父のお餅が絶品だったのは
杵でついたからというのもあるが
良い水で育った良いお米を親戚から
取り寄せていたから、というのを
ずっと後になって知った。
みんなが祖父のお餅を恋しがるので
その後一回だけ旧正月用についてくれた。
力が弱ってあまり伸びないお餅だったけど
それは私には永遠の味。
今もずっと覚えている。
今年の旧正月にお餅を食べながら
そんなことをつらつらと思い出していた。
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