毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

片割れを探せ


ジュエリー好きの妄想日記です


適当にスルーしてください






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3色の金が不思議な感じに混ざり合った

太めの指輪に惚れ込み中古品だったが

しばらく悩んだ末に購入した。


中古ということは、かつては誰かが所有していた物ということ。

以前はそれが気になって(それがどのような品物だったとしても)中古品は絶対買わなかった。


それが手始めに古本を買うようになり、

また、周りの親しい人たちがセカンドハンドで

上手な買い物をしたり、

廃番品を探し出したりしているのを見て

中古というだけで敬遠するのはもったいない

と考えるようになった。


そんな流れから購入に至った指輪であったが

見れば見るほどこれ、結婚指輪だったのではないかと思う。


もしそうだったとした場合

一体なぜ手放したのか?


単純に考えたら離婚…だよね…。 

他にも、飽きた、とか、

サイズが合わなくなった

などもよく聞く話である。

人によっては節目ごとに結婚指輪を

買い換えたりもするそうで。


まあ、お金に困って…という話も

案外あるそうな。


多くの日本人はクリスチャンではないので

本来なら結婚指輪は必要ないし

教会で式を挙げ指輪を交換しても

その指輪が聖品だという自覚がないのではないかと思う。

だから、飽きたとかサイズが変わったとか

プラチナより金が好きになったとか

そんな理由で簡単に買い換えるのだろう。


もちろん、私の手元に来た指輪が

かつて結婚指輪として使われていたものかは

分からない。

"結婚指輪"として売られているものでも

普通にファッションリングとして着ける人もいるし、

友人や仲間とお揃いで着ける人もいる。

また、家族やペットの名前を彫って

メモリアルリングとして使ったり、

単純に身につける資産として持つ人もいる。

結婚指輪として作られた指輪は

シンプルで地金たっぷりのしっかりした作りなので、使い方は無限大。

だから、結婚指輪だったのかファッションリングだったのか微妙だなと思う。

実際私はファッションリングとして使ってるわけだし(笑)


でも…


もし結婚指輪だったのであれば

この指輪には片割れがいるということになる。

だとしたら、それはどこにあるのだろう?

知らないどこかで誰かの指に嵌っていたら

なんとなく嫌だな〜

それとも、それはそれでロマンチックなのかしら?

出来れば見つけ出し手に入れたいな。

でも、ペアで売られた片方を見つけるって至難の技だよね。

既に他の誰かの手に渡っているかもしれないし

素材が金だけに潰されてしまってる可能性もある。

(貴金属を店に売ると、大抵の場合それらは集めて潰されて金塊に加工されるのだそうだ)

そんなことを妄想しながら手元の指輪を愛でていると

いつかひょこっと片割れに出逢える予感がしないでもない。




お金持ちということで有名なある方が

アンティークジュエリーを集めていて


「アンティークは怖いという人もいるけど、私はどんな不幸な過去を持ったジュエリーでも、私の手元で幸せにしてあげる、と思って身につけてます」


とお話されていた。


私も"中古は人の念が入ってそうで怖い"と思っていたが、

その時々で理由があって手に入れた中古品なので

今では縁あって出逢ったことを喜び

手放してくれた人に感謝している。