毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

ベニシアさん


イギリス人のベニシアさんは

京都の古民家に住み、薔薇やハーブを育てていた。

家が古いので電化製品が使えず、従ってエアコンは無し、掃除もほうきと雑巾で、と暮らし方も古風。

料理やお菓子も手作り、季節毎のイベント(特にイギリスの物)を大切にしていた。


こういうのを"丁寧な暮らし"というのだろう。


私も古民家や手仕事が大好きなので、ベニシアさんの暮らしぶりは憧れだった。

テレビでお見かけするとかじりつくように見ていたし、

無農薬で薔薇を育てるやり方など参考にさせてもらっていた。


そのベニシアさん、最近になって施設にお入りになったという。


年下でまだまだお元気な旦那様と3人のお子様、そしてベニシアさんのことが大好きで援助の手を惜しまない沢山のご友人、

そんな方々に囲まれているにも関わらず、

"迷惑をかけたくない"

と施設で暮らす事を選んだベニシアさん。


きっとベニシアさんのその決断は周りの人達を悲しませ、傷つけた事だろう。


なんて誇り高きいかにもイギリス子爵の末裔らしい生き方!


終の住処と思い決めたその場所でベニシアさんはベニシアさんらしく生きていかれることと思う。


覗き見趣味みたいなのは嫌なのでこれまであまりベニシアさんの過去を見たりはしていなかったが

今回のことでWikipediaを見てその波乱万丈の人生にびっくりした。

辛いことの多かったベニシアさんのこれからが安らぎに満ちた日々でありますように。