毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

指輪を育てる


シルバーアクセサリーが好きな人達は

よく"使い込む"とか"育てる"

という言い方で、愛用のアクセサリーの

傷や変形や黒ずみなんかを"味わい"として

楽しんでいるけれど、これが金やプラチナになると

そういった使い込み感は嫌われて

時折新品磨きに出してピカピカ状態を保つのが

人気があるように思う。


私自身はアクセサリーに限らず、

仕事道具や皮など、大切に使われているものが持つ、独特の経年変化がとても好き。

だから、金やプラチナの使い込まれた指輪なんて

本当にいつまでも眺めていられる位好き。

"大切に"というのが味噌で、

ただ長く使われているだけでは

そこまで惹かれないのが不思議。


今からちょうど3年前、

私も1つ、指輪を"育てて"みたくなった。

そこでプラチナ製の物を購入して

肌身離さず着けてきた。

丸々3年なので、今年から4年目に突入したわけだが

指輪選びを失敗したな〜と思う。


色々調べて、経年変化を楽しむなら

鍛造が良いらしいと分かり、

フラージャコーというスイスの指輪を買った。

当時はよく知らなかったので

鍛造という所にすぐ飛びついてしまったが、

フラージャコーは鍛造といっても機械鍛造で

おそろしく頑丈に出来ている。

とにかく硬い。


というわけで、3年もの間ずっと着けてきたのに

ほぼ変化なし∑(゚Д゚)

つや消しもしっかり薄れず残っている。

これは経年変化を楽しむ指輪ではなく

変わらない愛を誓う指輪にふさわしい

いや、実際そういう指輪なのだ。

多分10年使ってもほぼ同じ見た目を保つだろう。


新しいものを買ってまた一から育てるのも嫌なので、このままこの頑丈な指輪と付き合っていこうと思っているけれど、そうしたら最初の目的の"経年変化を楽しみたい"というのからは外れてしまう。


うーん、どうしたものか…