毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

天本さんのコレクション


こういう所に発信しておくと

ひょこっと叶ったりすることがあるので

お正月でもあることだし書いてみる。


既に鬼籍に入られているから

お名前を出させていただくけど

俳優の天本英世さんが好きで

理由はないけどなんかいいなあ

と思っていた。

私が天本さんを知った時は既に

70才位だったと思うが

すらりと背が高く、奇抜だけどセンスの良い装いと、日本人離れした感性…

この人何者?

と思った。





ある時、トーク番組で天本さんが

どこかのブランドの指輪を

コツコツ買い集めている、

というお話をされていた。

そして、そのデザイナーかオーナーか

忘れてしまったが、そのブランドの人から

指輪を贈られた、という話になった。

贈られて以来肌身離さず着けてると言っていた。

天本さんは司会者にその指輪を嵌めた指を突き出し(小指に嵌めていたと記憶している)、何か熱弁を奮った。

残念ながら、私はその内容を覚えていないのだが、

話しながら天本さんがどんどん興奮されていったのを覚えている。

そして

「この指輪をくれた彼の気持ちを思うと…この、この…」

と、そこで言葉に詰まり、涙を浮かべていた。

司会者は適当に相槌を打つ程度で、この話を深掘りすることはなかった。

見ている私はもっと詳しく聞きたかったが、

そのまま話は流れて別の話題へ移っていった。

天本さんが泣きそうになっていたので

話題を変えた方が良いと思ったのかもしれない。


当時の私は天本さんの集めていたという

指輪コレクションがどこのブランドかなんて

全く興味がなかった。

ただ、小指にリングを着けるのは素敵だと思った。

以来、テレビで天本さんを見かけると、

小指にちゃんと指輪をしているかチェックするようになった。

つけている時もつけていない時もあった。



今になって、どこのブランドだったのかとても気になるようになった。

なぜそんなことが気になるのか、

自分でもよく分からないのだけれど

とにかく気になって仕方ない。


ネットで検索しても情報は出て来ない。


唯一、微かな情報として、天本さんが出演されたお昼の番組がアップされてたのを見つけて見ることが出来た。


その番組では、スペインのカレライカレラというブランドから指輪を贈られたお話が出てきた。

天本さんのライフワークであるスペインの歌にちなんで、歌詞の一節を指輪に仕立てた物、という事だった。

そして、天本さんは

「こんな高価な物、自分じゃ買ったこともない」

と言っていた。


ということは

これで少なくとも天本さんのコレクションは

カレライカレラではないということがわかった。


こんなこと気にしてるのは

きっと私だけだろうと思う。

ブランド名も気になるが

天本さんがいなくなったあと

コレクションはどこに行ったのかと

それも気になっていたりする。

独身だったという事なので

事務所の人達で形見に分けたのかもしれない。






全然知らなかったが今日は

天本さんのお誕生日だったそうで…

この話を書こうと思ったのも

何か意味ある偶然なのかもしれない。