毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

読みかけの小説


中学生の時

教科書とは別に、英語で書かれた一冊の小説が配られていた。

他のクラスとの歩調を合わせるため

授業が進み過ぎた時に読む、

という事だった。


各クラス同じ回数、同じ時間授業があるのだから

そこまでの差が出る訳もなく、

従ってその小説も3年間でほとんど読む事なく

卒業となった。


卒業後、教科書と一緒にその小説も処分した。

その時は自力で英語の小説なんて

読めるわけないと思い込んでいたので

続きが気になりながらも手放したのだけど

今となってはなぜ持っておかなかったのかと

とても後悔している。


それはとても変わった小説だった。


各ページにイラストが描いてあり

子供向けだったのかなと思う。


主人公の名前はマギーといった。

文章には何も説明は書かれていなかったが

挿絵のマギーは黒人で、サリーのような

全身を包む衣装を着ていた。

少女なのに学校へは通っておらず

羊飼いの仕事をしていた。

そしてラジャという愛犬がいた。


と、振り返りながら書いていて思ったけど

これはもしかしたらインドとかスリランカで

出版された子供向け英語学習用の本だったのではないだろうか?

英語圏の本より価格が安いことから教材として

選ばれ私達に配布されたのかもしれない。



授業ではほんの数ページしか読んでおらず

当時の私は自由に小説が読めるだけの

英語力もなかったので、覚えている内容は

それだけだ。


好奇心でパラパラとページをめくると

文章は読めないので分からないのだが

挿絵では

マギーがUFOと遭遇する場面

宇宙人らしき存在と対面してる所

驚いてる顔

窓から地球を眺めている姿

飛び去るUFOに手を振るシーン

などが描かれており、

先を読むのがとても楽しみだった。

(正確には先生が訳してくれるのを聞くだけだったので自分で読むわけじゃなかったけど…)

一体この先どんな話の展開があるのだろう?

そう思っていたが、結局は最初のさわりしか

読む事なく終わり…


今なら最後まで読めるのに

肝心の本は手元にない。

インターネットで調べてみたものの

著者もタイトルも出版社も分からず

マギーとラジャだけでは突き止めることは叶わなかった。


続き、読みたいなあ…