毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

君の名は…



ウォーキング途中で立ち寄った公園で

あまりにも天気が良くてポカポカで

気持ちが良いのでベンチに座って

休むことにした。

運動のつもりで来てるので

五分だけ座ろうと思っていたのだけど

突然年配の女性が目の前に現れ


「ねえ、お姉ちゃん、私さっき転んだの」


と話しかけてきた。


えっ、大丈夫ですか?


大丈夫なんだけど、恥ずかしかったわ。

誰かに見られてないかキョロキョロして

慌てて起き上がったのよ。


なんと返事をしていいか分からず

ご無事で良かったですね、とは言ったものの

これはもしかして、話し相手を探してて

そのきっかけかな?と身構える。


それから続けて


私ね、ここの上(高級住宅地エリア)に住んでて

よく来るんだけど、お姉ちゃんもよく

いらっしゃるの?


はい、と答えるとなおも続けて


私ね、ここの上に住んでて(2回目)いつも来るから

いろんな人と顔見知りなのよ。


これは、おそらく、暗に


見かけない顔ね、名を名乗れ


と言ってるんだな、と察したんだけど

どう説明すべきか分からず

また、そもそも言う義理もないし

とも思い、ニコニコしながら

テキトーに相槌を打つ。


こういう人がいることで

このエリアの防犯になるのは確かだし

現にこの公園は立ち話をしてる人たちが多い。

地域の社交場になっているのだろう。


その人は、私が"情報開示"をしないせいか

あの手この手でこちらがどこの誰か

探りを入れてくるのだけど

こちらは五分だけ休むつもりでいたので

ここで捕まっているわけにはいかず

どうしたものかと内心困っていたが

"顔見知り"らしき人が犬を連れてやってきて

まあ可愛い!と撫ではじめたのをみて

サッと席を立ちその場を離れた。


やれやれ。


こんな時にうまく流せる器用な人が羨ましい。