毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

アンティーク



ちょっと古めかしい物があると

それを"アンティーク"と気軽に言うが

厳密には100年以上経ったものを指す言葉で

それより年数が経っていないものは

ビンテージ、と言うのが正しいそうだ。


なぜ突然そんなことを言い出したのか?

というと、ある人が肌身離さず着けている

純金の指輪があって、それが100年位昔の物

ということを知ったからだ。

これぞまさにアンティーク!


その純金リングは

元々はその人のひいおじいさんが

小指に嵌めていたもので

子供心に"カッコいい!"

と、いつも眺めていたとのこと。

それでひいおじいさんが亡くなったとき

おじいさんとお父さんを飛ばしてその方が

形見にもらい受け、以来ずっと片時も離さず

身につけているということだった。

しかも、その指輪はひいおじいさんのおかあさん

つまりひいひいおばあさんが着けていたもの

という。


100年前か〜、すごいな〜


ん?


でも、ちょっと待てよ、


昭和が64年、平成が30年、令和は5年…


100年ってものすごく昔のこと

と思っていたけど、(江戸時代とか)

もしかしてギリギリ昭和でも100年?

大正、明治ってそこまで昔に感じなくて

ちょいひと昔みたいなイメージだけど、

確実に100年以上前なんだね。


そう考えたら意外と誰の家にも

アンティークと呼べるほどの

古い品物はあるのかもしれない。

おじいさんおばあさんの使っていたものが

もしまだ何かあったら(お皿とか着物とか)

ひょっとして100年経ったものだったりして?


とはいえアンティークな品物全てに

価値があるわけじゃないから

お宝になるかどうかは分からないけれど。


そういう意味では

よくデザインが古いからと受け継いだ

ジュエリーをリフォームする話を聞くけれど

実はもったいないことしてるのかもね。


昔のジュエリーは手作りの場合が多く

今では考えられないほど高い技術力を持った

職人さんの手仕事があちこちの部分に

見られて、これは今はもうほとんど

出来る人がいないので大変貴重なのだ。

そうした手仕事感のある古いジュエリーが

現代風にリフォームされるのを惜しんで

そのままの姿で買い集めている人たちが

少なからずいるほどだ。


実は私も昔々に近所の時計店が

閉店する時に、在庫処分セールに行って

倉庫に眠っていたというとても古い

ムーンストーンの指輪を買った。

その時は古いデザインが面白いし

綺麗な石だし投げ売りで安いし、と

ほとんどお値段だけで購入したのだけれど

今改めて眺めてみるとまさに

"職人技の光る昭和ジュエリー"

もしかしてこれもアンティークだったりして?