毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

おばあちゃんの味


スーパーのお肉売り場にいたら

隣にお孫さんらしき子供を連れた女性が来て


"●●ちゃん、何食べたい?"


と訊いた。

すると、●●ちゃんは


"ローストビーフ"


と言った。

(●●ちゃんは6〜7才位に見えた)


それを聞いた女性は


"あ、はいはい、ローストビーフね"


と軽く答えて牛の塊をカゴに入れた。



人ごとながら色々すご〜いΣ( ̄。 ̄ノ)ノ


こんな小さな子がローストビーフを知っていて

食べたいと言うことにもびっくりだが

それを聞いてさっとOKを出して

材料を購入する女性にもびっくり。

そりゃ、ローストビーフって意外と簡単に

作れるものなんだけど、それでも

なんとなく非日常の料理という

勝手な思い込みがあったから。



それで思い出した。


かつて私も小学校低学年の頃

祖母に何か食べたい物があるかと訊かれて

"コロッケ"と答えた。

祖母は

"コロッケって何?"

と言っていたが、図書館で本を借りてきて

それを見ながら本当に作ってくれた。

その美味しかったこと!

どこで食べるより美味しくて

祖母自身も

初めて作ったけどコロッケって美味しいんだね

と言っていたくらい。

以来コロッケは祖母の得意料理となった。

実際、誰が食べても絶賛した。

今思うと、祖母のコロッケが絶品だったのは

材料に自分で作った野菜を使っていたから

というのもあったんだと思う。

祖母は野菜を作るのが上手く、

あまりに美味しいので近所の食堂から

買わせて欲しいと申し出があって

畑を辞めるまでずっとそこの店のために

野菜を作っていたりした。

畑を辞めてからもしばらくは人に頼んで

代わりに野菜を作ってもらっていたが

同じ畑で同じ仕入れの苗を育てても

なぜかその野菜はそこまで美味しくなかった。


祖母が育てたじゃがいもと玉ねぎで

祖母が作った絶品コロッケは

今でも忘れられない

思い出のおばあちゃんの味