毒とジュエリー時々整体

日々のつぶやき

超効率レストラン



お昼を食べ損ねて


知り合いからおすすめされていた


スパゲティのお店に行ってみることにした。


店の外には黒板が出ていて


スパゲティランチ1080円


と書いてあり、


三種類のスパゲティがあった。


それをざっと眺めてから


ま、中に入ればメニューがあるでしょう


と軽い気持ちで扉を開けた。


入り口のすぐ横に


イタリア人のような日本人のような


何人か分からない感じの男性がいて


好きな席に座って良い


というようなことを言った。


お昼時だというのに店内には


他にお客がおらず、大丈夫なのかな?


などとちょっと不安になりつつも


カウンター席へ座ることにした。


席には既にグラスとピッチャーが置いてあり


どうやら水はセルフサービスらしかった。


ところが、肝心のメニューがどこにもない。


それどころか待てど暮らせど


一向に注文を取りにこない。


他にお客がいないので参考にする人もいない。


うーん、どうしたものか…


そのままただひたすらじっと座っていると


次第にお客がぽつぽつ入り出した。


見てると皆さん入り口のところで


あの不思議な男性に注文を告げている。


もしかして、この店メニューない?


外の看板のスパゲティランチのみ?


それを入る時に言わないといけない?


水も最初から置いてあったし


もしやここは徹底的な効率化を図ってる?


なんとなく察したので


入り口にいる男性のところに行くと


お決まりですか?


と涼しい顔でいうではないか!


仕方がないので唯一覚えていた


アマトリチャーナをお願いした。


ランチ、というからにはサラダがついていて


やはり、と言うべきか、


サラダバーとなっていて


自分で取りにいくシステムになっていた。


本当に効率レストランだ。


食べ終わり会計をしたときにも


レジの前に小銭が積んであり


お客が1100円出した時、1500円の時


2000円の時、と瞬時にお釣りが渡せるよう


工夫されていた。


私がお財布からお金を出している間に


あの男性はもう手にお釣りを握っており


1100円渡すと同時に20円返ってきて


本当に早技でびっくりした。


多分、私が小銭を探している間に


片手に20円、もう片手に420円を


握っていたと思われる。


渡された小銭は妙に温かかった(笑)