お金を貸した話
赤裸々毒あり回想録
生々しいのが苦手な方はここでさよならでお願いします。
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人にお金を貸した。
お金を貸すのはあげても良いと思う時だけ
相手がずっと付き合いを続けたいと思うほど大事な存在なら、理由がどうであれお金だけは貸してはいけない
そういったお金の貸し借りにまつわる格言は百も承知だった。
相手が日頃から油断してキリギリスのように暮らしていたのも知っていた。
お金に困ることになったのは本人の自業自得であるとも思っていた。
それでも、ご主人が病気で働けなくなり、一生懸命働いて家計をやりくりする姿を知っていたから、お金に困って売れる物は売り、借りられる所から借り尽くし、それでも困っているのを見たら貸さずにはいられなかった。
現金40万、無利子
ただし、腕時計を預かった。
(多分売れば25万前後にはなる代物)
お金を貸して間もなく、その人が前々からチケットを買っていたライブへ行った事を知った。
ずっと前に買ってあったのだし地元ならまだ許せるが、
新幹線に乗りホテルに泊まったときいて何か不信感が湧いた。
人にお金を借りるほどの状況の場合、チケットは売ってライブは諦めるのが筋ではないのか?
新幹線とホテルのお金はどこにあったの?
それだけじゃない。
ご主人が病気療養中なのをいいことに不倫を始めたのだ。
しかもどうしたわけか罪悪感がないらしく、それを"恋"と呼んでケロリとしている。
おいおいお前さん人妻なのをお忘れかい?
お金のことや主人の事も本当に親身になって心配してくれるの〜
と言って喜んでいるが、心配するだけなら誰でも出来る。
お金でも恵んでくれたら話は別だけど…
そうこうするうち
節約して働いて我慢ばかりしているのが耐えられなくなってきた
と言って、ストレス解消とばかりに中古でブランドの指輪を買った。
確かに、お金のために自分のジュエリーすら売り払い毎日働いてお金の心配して、それはストレス溜まるし辛いだろう。
でもだからと言ってわずか数千円とはいえブランド品買う?
そのお金で何日か分の食べ物買えるよ?
それこそ不倫相手に買ってもらえばいいじゃないか!
指輪だけならいい、それを契機にやたらとストレス解消やらたまのご褒美やらが増え出した。
たまにはケーキ、たまには高いアイス、たまには趣味のグッズ、推しの限定品…
一つ一つは数百円かもしれないけど、それ合わせたら万いってるよね?
保険料の支払いのために貯めておいた虎の子のお金を貸してしまった私は
あなたが高級アイスを"濃厚❣️"って喜んでる時半額になったヨーグルトを凍らせてアイスの代わりに食べてたんだ。
お金の振り込み代ももらってないし、菓子折り1つもらってもない。
不倫相手に貢いで自分にもご褒美、私には知らんぷり、何と良い御身分ですね。
お金の貯められないわけがわかる気がした。
その後お金を貸して半年が過ぎた頃、パタリと連絡が来なくなりそのまま一年が過ぎた。
あーこれよく聞くパターン!
もういい
時計をもらってお金の事は忘れよう
そう決めた。
それでもケジメはつけておかねばならない。
そう思って一年が経つ頃連絡して
お金はもう良いので預かった時計はこちらの好きにさせてもらいますね
と伝えた。
すると…
恋に夢中になってて連絡しなくなってごめんなさい。
時計は手放したくないので、月々わずかづつ返すということでおさめてください。
という返事が来た。
あればあるだけ使っているのに少しずつでも返せるのかね?
と思ったらご主人が仕事に復帰されたそうで…
(そんな事は早く言ってくださいや)
結局、今年の夏に長い歳月かけてお金は全額返って来た。
しかも一括払いで。
なんともすごいオチなのだけど
その人、交通事故に遭ったのである。
車が横転するほどの大事故だったが不思議なことに無傷だった上に
全面的に相手が悪く、ピンピンしてるのに保険金はどっさり入ってきたとのこと。
なんという悪運…もとい、強運の持ち主!
まあお金が戻ってきたからそれでよし。
今回のことでもう二度と人にお金を貸してはいけないと学習した。
どんなに同情しても、どんなに乞われても、だ。
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