いつも行くお店の横に
期間限定の屋台が出ていて
普通は唐揚げとか焼き鳥とか
一目で何かわかるんだけど
今回は遠目からでは分からなかった。
しかし、砂糖の焦げる甘ーい匂いが
遠くまで漂ってくる。
私はカラメルがものすごく好きなので
もしかしたら今流行りのカヌレかな?と
思い切ってそこに近づいてみた。
すると、商品は紙に包まれて並べてあり
お値段は書いてあるものの
肝心の商品名が見当たらない。
お陰で一体なんなのかがよく分からない。
こういう屋台って買う気もないのに近寄るのは
非常にはばかられるので、なんだか気まずく
焦れば焦るほど余計に
商品名がどこに書いてあるのか分からない。
なんだろう?どこに書いてあるの?
と屋台の前でキョロキョロしていたら
売り子さんが一言
「なんですか?」
まあ、不審者と思われても仕方ないんだけど
きちんとしたお店ではなくここは屋台だから
その周辺は公共の場であり、ウロウロしていても
それを咎める権利はないんじゃないの?
それにしても、いらっしゃいませ、でもなく
おひとついかがですか?、でもなく
なんですか?(ちなみに非常に感じ悪い言い方)
だって!
これまでに感じの悪い店は色々あった。
しかし、ここはその中でも
感じ悪い選手権一位かもしれない。
こういうところに悪口を書く自分も
感じ悪くて嫌いなんだけど、
それにしても、なんですか?とはびっくり。
そりゃ閑古鳥も鳴くというものだ。
私も、なんですか?と訊かれたので
なにを売ってるのかと思って
と答えて、すぐに退散した。
人の振り見て我が振り直せ
どんなに自分の目には不審でも
その人にはその人なりの理由があって
それを知らないうちに
勝手に判断してはいけない
自分はそのような振る舞いをすまい
そう思った。